雨の多い梅雨の季節や、冬場の雪の降る寒い季節などに、テレビ視聴に影響が出る場合があります。特に影響が出てしまうのがBS/CSなどの衛星放送は途切れてしまうやノイズが出てしまう事も。
酷い場合には、視聴できなくなってしまい楽しみにしていたテレビや録画がキャンセルになってしまってはガッカリしてしまいます。
何故この様な事が起きてしまうかというと、電波が雨や雪により遮られてしまい受信する電波のレベルが落ちてしまう事が原因です。台風の様な特別な天候の際はともかく、普段の雨や雪などで頻繁に影響が出てしまう様では困りものです。
100%改善するという事は難しいですが、通常の雨や雪なら影響が出ないといった所まで持っていければ安心してテレビ視聴を楽しめる筈です。こちらの記事では、雨や雪などの天候による影響を改善する為に、原因から対処法までを解説していますのでお悩みの方は参考にしていただけたらと思います。
「色々、調べてみて試してみたけどどうにもならないよ。」などの方は、アンテナレスキューに相談していただければ、原因を特定し改善いたします。関東エリア・東海エリアのみの対応となりますが、お急ぎで修理・工事を行ってほしい方は、お電話いただけたらと思います。
では、何故天候によって悪影響が出てしまうのかを詳しく見ていきましょう。
雨や雪などの天候による電波レベルが落ちる原因とは?
アンテナの電波以外にもネットなどにも雨は悪影響を及ぼす事もあるんですよ!
雨や雪といった悪天候時にテレビの映りが悪くなるといった事は珍しい事ではありません。
現在は、地上波に移行した事もあり電波が安定している為、悪天候時にも普段通り視聴できているご家庭も多いと思います。以前までのアナログ放送時などは悪天候時にはテレビにノイズが出てしまったり映らなくなってしまったなどは頻繁にありました。
原因としては、悪天候時にはアンテナの受信レベルが低下している事からテレビの視聴に影響が出てしまいます。電波を正常に受信している場合は、綺麗な映像かつ音声に乱れもありません。
ですが、電波レベルが低下している際には映像にノイズが入ってしまうや乱れが発生し、音声の途切れてしまうなどの現象が出ます。
特に、衛星から受信している電波は天候の影響を受けやすく地デジは映るがBS/CS放送は安定しないや映らないなどが発生します。この様な現象が出てしまう原因は、雨や雪による「電波減衰」が原因の1つです。
電波を発信している、衛星や電波塔からご家庭のテレビアンテナまでの空間に雨粒や雪がある事で電波が減衰してしまう事でテレビ映りに悪影響を及ぼしてしまうのです。
この様な影響は、電波の波長が雨粒サイズに近くなるほど大きくなる傾向があります。
周波数の高い電波ほど波長は短くなる特徴があり、例えばですが10GHz程度の電波の波長は、約30㎜程度の大きさになります。この数値より高い周波数では、波長が雨粒と大きさと同程度の大きさになるのです。すると、電波が雨粒や雪に捕らえられてしまう事で、水の分子に吸収されてしまうや、本来の受信方向以外に拡散されてしまう現象が起きてしまい、受信電波の強さが下がってしまうのです。
特に、衛星放送の12GHz帯の電波は波長(25㎜)を使用している為、雨の際などは降雨減衰によりテレビ映りが乱れてしまうのです。
雪が降っている際のテレビへの影響は?
周波数の大きさで影響が出るという事はお伝えしましたが、雪による特定の影響も存在します。
テレビアンテナに雪が着雪する事で、電波を減衰してしまい映像にブロックノイズが表れてしまうなどの症状が発生します。また、積もった雪をそのままにしておく事で凍ってしまい、まったく電波を受信できなくなってしまうという事もあるのです。
この様な電波減衰以外にも、アンテナが雪の重みで曲がってしまうや方向が変わってしまうだけでも受信しにくくなり、場合によっては折れてしまうや倒れてしまうケースもあります。積もった雪が溶けて落ちる際に配線に引っかかってしまい、引っ張られる事で配線が抜けてしまうなんて事もあるので注意が必要です。
雨が降っている際のテレビへの影響は?
雨粒による衛星電波への影響はお伝えしましたが、それ以外にもアンテナに雨粒が付着している場合に「水膜減衰」という現象で電波が減衰してしまい電波が弱くなってしまう事があります。
この様な影響は、地上波に移行してからは随分減ったのですが少しの雨でも映像に乱れが出てしまう際などは、雨粒などではなくテレビアンテナの固定や方向設定に影響が出ている可能性があります。
この様なケース以外にもアンテナケーブルの接続部分などの防水加工が劣化している事などで、雨の水滴が入り込みショートを起こしてしまっているケースも考えられます。この場合には、時間経過により、入り込んだ水分が乾燥しまた視聴できる様になるのですが、何度も水滴が入ってしまう事で、金属部分が腐食し次第に完全に映らなくなってしまうでしょう。中々、一般の方が判断できる部分ではない為、原因が特定しづらい部分ですので、アンテナ業者に点検を行ってもらうなどをするのをオススメします。
その他のケースのテレビへの影響
雨や雪などが、電波を減衰している事で影響を及ぼしてしまう以外にも、気温の低下により悪影響が出てしまう事があります。気温が下がる事で、電波が減衰する訳ではないのですが気温が下がると同軸ケーブルなどの芯線が縮小してしまう事があります。芯線が縮小してしまうと、正常な接続が出来ていない事で、テレビ映りに影響を及ぼしてしまうのです。
金属が縮小といっても、僅かな大きさなのですが接続部分がギリギリで繋がっている様な状態の場合には、この僅かな大きさが影響し電波を受信できなくなってしまうのです。「悪天候だからかな?」といって気付けないケースも多く、冬場や深夜など気温が下がる際に映りが悪くなってしまう方は、この様なケースに該当している可能性があります。
また、下記の記事では気温低下時の原因と対処法を詳しく解説していますので参考にしてみてくださいね。
この様に、雨や雪などの際の原因は多くあります。原因も特定しづらく対処法なども、難しい事から長期間お悩みの方は多いです。アンテナレスキューに相談いただければ、「現地調査」を行い、最適の提案をいたします。調査やお見積りは無料で対応していますのでお気軽にご相談いただければと思います。
雨や雪の際の対策方法をご紹介
天候による影響は多くありますが、電波の受信不具合の場合には対策次第で改善するケースがあります。
ここでは、雨や雪などで電波の減衰を抑える為の対策をご紹介していきます。
対策は、次の6つです。
- テレビアンテナを撥水塗料でコーティング
- テレビアンテナの設置場所を変更する
- デザインアンテナ(平面アンテナ)を利用する
- アンテナにカバーを取り付ける
- 融雪アンテナに切り替えを行う
- ブースターで電波を増幅する
雨や雪で電波減衰している際には、この様な方法を行う事で改善できるかもしれません。
では、撥水塗料を塗るから詳しく見ていきましょう。
テレビアンテナを撥水塗料でコーティング
雨や雪がテレビアンテナに付着する事で、電波を減衰している場合には撥水塗料を塗る事で改善する事が可能です。お手軽な方法でもあり、ご自身で試してみる事も可能な方法の1つです。
アンテナに撥水塗料を塗る事で雨や雪が付着しにくくなる事で、「水膜減衰」を防ぐ事ができるのです。しかし、雪が降り積もってしまった場合には、効果は弱まってしまうので雨でお悩みの方への対策となります。
テレビアンテナの設置場所を変更する
テレビアンテナは、基本的にに屋根上に設置されていますが、設置場所を変更する事で影響を受けづらくなります。軒下やベランダや室内に設置する事でテレビアンテナに雨粒や雪が付着する事を防ぐ事が出来ます。ですが、注意点として設置場所の電波測定をし問題ないと判断した場合でないと、建物や屋根、庭の木といった別の障害で電波を遮蔽してしまう事があります。
電波に問題がない場合には、屋根裏にテレビアンテナを設置するという事も可能です。設置場所は、電波の測定をし対応する必要がある為、業者に依頼し設置場所を変えてもらうなどの対応を行ってもらうのがベターです。
デザインアンテナ(平面アンテナ)を利用する
テレビアンテナは、八木式アンテナといって魚の骨の方に似た形状のアンテナが主流ですが、近年ではデザインアンテナ(別名:平面アンテナ)が主流になりつつあります。今までの形状とは違い、ケースがついている形状のテレビアンテナで、屋外・屋内のどちらでも設置可能です。基本的には、ご自宅の壁面に設置するのが一般的でケース付きのテレビアンテナや壁面設置という事から、天候の影響以外にも風などによる倒れがない為、オススメのテレビアンテナです。
ですが、悪い部分もあり受信できる電波が少し弱いという事です。デザイン性の高さから人気のテレビアンテナなのですが、ご家庭の受信強度を検討し設置をする必要がありますので、設置を予定されている方はアンテナ業者に相談してみるのが良いでしょう。
下記の記事では、デザインアンテナについてクローズアップして紹介していますので検討されている方は、価格や取り付け方法など参考にしてみると良いでしょう。
アンテナにカバーを取り付ける
雪による電波減衰の対策の1つとして、アンテナカバーを使用するのも良いでしょう。
積雪による電波障害を軽減する事が期待できます。電波を遮らない素材で作られており、ディッシュ部分のみカバーするものやアンテナ全体をカバーするものまで種類があります。カバーの設置のみでしたら、ご自身で対応できるのでお手軽にお試しいただける対策の1つです。
ただし、積雪量が多い地域の場合には雪が積もってしまうため効果が薄れてしまいます。
雪による影響が多い場合は融雪アンテナに切り替えを行う
軽度の雪の場合には、アンテナカバーを使用する事が対策の1つですが、雪が積もってしまう事が多い様な地域の場合には、融雪アンテナに切り替える事で改善できるかもしれません。
「融雪アンテナ」とは、雪を溶かす事ができるテレビアンテナになります。電源のON・OFFは外気温により自動で行われる為、雪がアンテナに積もってしまうという事がありません。雪による電波減衰でお悩みの方にはオススメです。導入する際に、1つネックになってしまうのがアンテナ本体の価格です。基本的には、業務用のものが多く本体価格も40万円前後するので高価なテレビアンテナです。その為、一般家庭でお手軽に導入するのは難しいでしょう。
ブースターで電波を増幅する
ブースターとは、テレビの電波を強くする機器です。
雪や雨などで減衰してしまった電波を、強くする事が可能です。雨や雪などで電波が遮断され受信レベルが少し弱くなる事でブロックノイズがなどが発生します。この際に、ブースターを利用し電波の強さをあげる事で、正常に視聴できる状態にする事が可能です。
視聴したいテレビのアンテナ線に接続する事で20db程度レベルをあげる事が可能です。BS用や、地デジ用、両方使用できるタイプなど多くの種類があり比較的簡単に対応が可能です。
ただし、設置の際には電気系統の工事が必要な事から業者に依頼し対応してもらう必要があります。また、電波を増幅しすぎると、逆に映りが悪くなる場合もあるので注意が必要です。
下記の記事では、ブースターの種類から効果など詳しく説明していますので参考にしてみてくださいね。
雪などでお悩みの場合には、雪が溶けるのを待つや雪を払う事で改善されるでしょう。
ですが、毎回雪が積もった際に映像が悪くなり、雪を払うなどの作業が必要になるとストレスを感じる事になります。ベランダなどに設置されている場合などは直接払い落す事ができますが、屋根上設置の場合には、そうはいきません。テレビアンテナは基本的に高い場所に設置されていることが多いので無理はせず業者などに依頼する様にしましょう。
アンテナレスキューでも、天候によるテレビ映りが悪いといった相談は多く受けています。
ご家庭によって症状や原因も違う事も多く、電波測定を行いシッカリとした対応が必須となります。アンテナレスキューにご相談いただければ、「現地調査」を行い最適な提案をいたします。
リーズナブルな価格帯で、迅速に対応いたしますのでお気軽にご相談ください。
天候による電波減衰以外の原因の可能性も?
劣化などで、電波の受信力が落ちてしまっている事が元々の原因かもしれませんので、シッカリと確認しておいてくださいね。
天候による影響を今までお伝えしてきました。
少なからず天候の影響はありますが、元の原因が他にある可能性も否めません。
通常の状態で、ギリギリの電波状態になっている事で雨や雪といった電波を弱くする事が重なりテレビ視聴に影響が出ているケースです。
この様な場合には、元となる原因を直す事で少しぐらいの雨や雪などでは影響を受けづらくなるでしょう。軽い雨や雪で頻繁に影響が出てしまう様な場合には、次の3つに該当しているかもしれませんので併せて確認しておきましょう。
- もともとの電波状況が悪い
- アンテナの受信性能が悪い
- テレビアンテナの方向や角度が悪い
この様なオーソドックスな原因の可能性も否めません。
まずは、電波状況が悪いケースから見ていきましょう。
もともとの電波状況が悪い場合
テレビ映りが悪くなる原因として考えられるのは、受信する元の電波状況が正常ではない事があります。テレビは、屋外や屋内に設置されているテレビアンテナから電波を受信して見られる仕組みです。
その為、正常に受信できていない場合にはテレビ映りに悪影響が出てしまいます。
電波を測定するのは、業者が持っている様な機器を使用しないとできないので判断が難しいと思いますが、簡単に確認できる方法として、テレビ側からの確認が可能です。
テレビリモコンのホームボタン内の「設定」項目から「受信設定」を選ぶ事で現在のテレビの受信レベルを確認する事が可能です。雨や雪などが降っていない通常の状態で確認し、「受信が弱い」などの表示がされている場合は、もともとの受信状況が悪いという事になります。
受信状況が悪い中で雨や雪などが追い打ちをかける様な状態になり、テレビ視聴への影響が出てしまうのです。この場合は、ブースターやアンテナ本体を受信性能の高いものへ変更する事で改善する事が可能です。
アンテナの受信性能が悪い場合
アンテナ本体の受信性能が悪いといった事が原因の可能性があります。
今まで、問題なく視聴できていたとしても経年劣化などでアンテナの寿命が近づき受信性能が落ちているなんて事も考えられます。その他にも、元のアンテナの性能が悪いや室内設置など設置環境が悪い事で、受信しづらくなっている事も考えられます。
この場合には、電界地域にあったテレビアンテナを設置する必要があります。
デザインアンテナなど、受信性能が弱いアンテナの場合には八木式アンテナや屋根上の受信しやすい場所に設置するなどで改善できるかも知れません。
テレビアンテナの選び方などは、下記の記事で詳しく説明していますので参考にしてみましょう。
テレビアンテナの方向や角度が悪い場合
テレビアンテナの方向や角度が、いつの間にか変わっていたなんて事があります。
地デジなどテレビアンテナの場合には、少しぐらい角度や方向が変わっても視聴できる事がほとんどですが、角度や方角が変わってしまう事で受信できる電波は弱くなっているのは事実です。
この様な場合に、雨や雪などの電波減衰で映りが悪くなってしまう事があります。
BS/CS用のテレビアンテナは、1度角度が変わってしまう事で影響してしまう事もありシビアな設置が必要になります。屋外設置のアンテナの場合などには、支柱が経年劣化しアンテナの向きがおかしくなってしまう事もあり長年使用し、経年劣化が見られるテレビアンテナの場合は交換してみるのが良いでしょう。
基本的にテレビアンテナの寿命は、10年と言われており、アンテナ本体は問題なくともアンテナに付随する機器が壊れている事で受信力が落ちてしまうケースもあります。
下記の記事では、テレビアンテナの寿命を詳しく説明していますので参考にしてみてくださいね。
まとめ
如何でしたでしょうか?
雨や雪といった天候による影響は、多くの原因があるのです。
原因が分かっていれば、ご自身で対策できる方法も多くあり改善できるかもしれません。
この記事でのポイントは、次の3つです。
- アンテナに雨や雪が付着する事で影響が出てしまう
- ご自身でできる対処法もある
- 劣化など、天候以外の原因の可能性も知らべてみよう
になります。
天候が原因といったイレギュラーなケースの際には、原因を特定するのが難しいケースも多く。
プロの業者でも、判断が難しい場合があります。
間違った業者に依頼してしまうと、アンテナの総取り換えなど無駄な工事をされてしまう可能性があります。アンテナレスキューでは、電波減衰などでお悩みのご家庭のアンテナ修理・工事を多く対応してきました。現地調査で電波測定を行い環境やご家庭にあった最適な提案する事が可能です。
ご自身で対策などをしてみて効果がない場合や、スグにどうにかしてほしいなどの際は是非ご相談ください。関東エリア・東海エリアのみの対応となりますが、当日~翌日の対応が可能ですので、お気軽にご相談くださいね。