近年、大人気のデザインアンテナ!
新築のお宅で新規に設置するテレビアンテナの80%はデザインアンテナを選択されています。
以前までは、屋根上に魚の骨の様な形状の八木式アンテナが、どのご家庭にも設置されていましたが最近では、八木式アンテナを設置しているお宅も少しずつ減ってきたなと感じています。
特に、新しく出来た様な住宅地などではデザインアンテナやユニコーンアンテナといったデザイン性の高いアンテナを選ぶ方が多い様です。
新しいオシャレなご自宅の場合には、古臭い八木式アンテナだと嫌だなと感じる方が多いのも理由の1つかと思いますが、人気の理由としてテレビアンテナが悪影響を受けやすい台風や大雨といった災害に強いのも人気の1つです。
デザインアンテナは、正式名称ではなく本当の名前は「壁面アンテナ」です。
字面の通り、ご自宅の壁面設置を想定しているテレビアンテナの為、風などの影響を受けづらく台風などでアンテナ本体が倒れてしまうといったトラブルが起き辛いのです。
この様な理由から大人気のテレビアンテナではありますが、デメリットの1つとして受信感度があまりよくないといった点があるのです。その為、デザインアンテナを設置してもらったはいいがテレビの映りが悪い事がありストレスを抱えているといったトラブルも少ないなにのです。
この様なトラブルがない様に、デザインアンテナが受信感度が悪くなってしまう理由とデザインアンテナのスペック比較をお伝えしていきます。
デザインアンテナは、受信感度が悪いのか?
まずは、デザインアンテナの受信感度は悪いのか?といった点ですが、一般的にデザインアンテナは電波を受信力が弱いと言われていますが、デザインアンテナ本体が受信感度が悪い訳ではありません。
では、なぜ悪いといわれてしまっているのかを解説していきます。
八木式アンテナと比較した場合は?
地デジに完全移行してからは、電波も安定しテレビに電波が届かないといった事もかなり減りました。
その為、テレビアンテナも多様化しています。従来までの八木式アンテナを利用しないとテレビを安定して視聴できなかったご家庭でも、テレビアンテナを選択できる様になってきたのです。
とはいえ、昔から八木式アンテナはテレビアンテナの中では、1番受信性能が高いといわれています。
受信性能が高いといわれている八木式アンテナと今回の題材であるデザインアンテナを比べた際には、どのぐらい受信性能に違いがあるかというと、同じ条件で比べた際には八木式アンテナもデザインアンテナも受信性能はあまり変わらないのです。
正直、この結論には「えっ?」と思われる方も多いと思います。
詳しくは、デザインアンテナの映りが悪くなってしまう理由で解説していきますが、一般的にデザインアンテナの設置場所は2階の壁面(地上高5m程度)に対し、八木式アンテナは2階の屋根上(地上高10m以上)に設置されることが多く、この設置位置の違いなどから八木式アンテナの方が性能(受信感度)がいいのは当然と言える結果なのです。
デザインアンテナスペック比較
デザインアンテナは受信性能が悪いといわれていますが、デザインアンテナと一括りにするのは間違いです。
デザインアンテナにも種類や性能の違いがあり、それぞれ大きさや動作利得に差があるのです。
DXアンテナ、マスプロ電工、サン電子といった日本の有名なアンテナメーカーの製品をそれぞれ比較してみます。
それぞれのメーカーが公開している情報を記載していますので、記載のない項目については空欄としています。質量については、アンテナ本体のみをメインに記載し、取り付け金具も含めた質量を括弧で表していますので参考にしてみてくださいね。
デザインアンテナスペック比較表 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
型番 | UAH201 | UAH261 | U2SWLA20 | U2SWLA26 | UAH201V | U2SWLA20V | SDA-5-1 |
受信ch | 13~52 | 13~52 | 13~52 | 13~52 | 13~52 | 13~52 | 13~52 |
素子数 | 20相当 | 26相当 | 20相当 | 26相当 | 20相当 | 20相当 | 5相当 |
対応偏波 | 水平専用 | 水平専用 | 水平専用 | 水平専用 | 垂直専用 | 垂直専用 | 水平/垂直 |
動作利得 | 7.8~9.8 | 8.4~10.2 | 7.8~9.8 | 8.4~10.2 | 7.5~9.6 | 7.8~9.8 | 4~5 |
VSWR | 2.5以下 | 2.5以下 | 2.5以下 | 2.5以下 | 2.5以下 | 2.5以下 | 2.5以下 |
半値幅 | 75~86 | 71~82 | – | – | 76~104 | – | – |
前後比 | 9~18 | 12~22 | 10~17 | 12~18 | 9~18 | 12~20 | 12~18 |
対風速 | 50 | 50 | – | – | 50 | – | – |
寸法 | 590 x 220 x 113 | 626 x 252 x 123 | 577 x 210 x 118 | 620 x 240 x 118 | 626 x 252 x 123 | 620 x 240 x 118 | 75 x 275 x 125 |
質量 | 1.7(2.1) | 2.0(2.4) | 1.5(1.9) | 1.8(2.2) | 2.0(2.4) | 1.8(2.2) | 0.44(0.58) |
こちらのスペック比較表を見ても一般の方は、少し分かり辛いと思います。
重要な確認点は「動作利得」です。
動作利得とは、アンテナの性能ともいえる指標です。
この動作利得の数値が高いほど受信性能が高いと思ってもらえると良いでしょう。
狙っているデザインアンテナがある場合には、動作利得は幾つなのか?といった点を考え選ぶのが良いでしょう。
デザインアンテナは実は、受信性能が悪くないといった点にビックリした方も多いと思います。
動作利得も同じ素子数の八木式アンテナと比べても、大きく異なる訳ではありません。
ですが、形や大きさ、設置場所も異なる事から結果的に受信性能に大きな違いが出てしまう事があるのです。
次の項目で、デザインアンテナがなぜ受信性能が悪くなってしまうのか?テレビ映りが悪くなってしまうのか?を解説していきたいと思います。
デザインがアンテナが映りが悪くなってしまう理由
ここまでは、デザインアンテナの受信感度について説明してきましたが、ここからはデザインアンテナが何故映りが悪くなってしまうのかといった点を解説していきたいと思います。
デザインがアンテナの受信感度が悪くなってしまう理由は多くの理由があります。
代表的な原因を3つほど紹介していきます。
原因①設置する場所が低い
テレビアンテナの設置位置で最適な場所を一言でいうのであれば、ご自宅内で一番高い位置といえるでしょう。
では、ご自宅で一番高い位置といえるのは屋根の上になります。
この様な事から従来までのテレビアンテナは、屋根上にテレビアンテナを設置していました。
ですが、今回の題材であるデザインアンテナは、ご自宅の壁面に設置する事を目的として作られています。
その為、ご自宅の壁面設置した際は地上高5m程度の高さになりに、屋根上の地上高10m以上に設置する八木式アンテナと比べると受信性能が悪いといわれているのです。
設置位置の高さは電波の受信力に直結していますので、この設置位置の高さの違いから、デザインアンテナを設置するとテレビの映りが悪くなってしまうといわれているのです。デザインアンテナも屋根上に設置する事が可能であれば受信感度も良くなるという事です。
原因②角度や方向を調整し辛い
デザインアンテナは、壁面に設置します。
この様な特徴から、テレビアンテナを最適な方向や角度に設定しづらいといったデメリットがあります。
ご自宅の壁面の向きが電波塔に真っすぐ向いている様な場合には、問題ありませんが設置する位置が悪い場合にはアンテナが最適な方向に向く様に設置できません。
この様な事から、電波の受信性能が悪くなってしまうのです。
ただ、大きな角度の調整はできませんが多少の角度や方向であれば調整は可能です。
これは、施工業者の技術にもよるのでデザインアンテナなどの受信力に問題があるテレビアンテナを設置する際には技術力がある業者に依頼するのが良いのです。
原因③周囲の建物が電波の妨げとなっている
これは、デザインアンテナを設置する高さにもつながっているのですが、設置位置が低い事で周囲の建物が電波の妨げになり電波を受信しづらくなってしまうのです。
周りにビルなどがある場合には、屋根上にアンテナを設置しても壁面に設置しても大きく受信力は変わらないかもしれませんが、低い位置に設定している事で庭先に植えてある植木や近隣の住宅といった建物でさえ電波の妨げになってしまうのです。
この様な障害を、遮蔽障害(しゃへいしょうがい)と呼びます。
デザインアンテナを検討している場合には、ご自宅周りに電波を遮る様な建物はないか?などもシッカリと見ておきましょう。
デザインアンテナが受信力が悪くなってしまう要因の3つです。
この3つは、デザインアンテナを設置するうえでは考えなければならない重要なポイントです。
デザインアンテナの設置を検討しており、お悩みの方はアンテナレスキューまでご相談ください。
デザインアンテナは、設置位置からご自宅の電波状況を加味して最適な設置工事を行います。
ご相談・お見積り・現地調査は無料で対応しておりますのでお気軽にご相談ください。
デザインアンテナの受信感度をあげるには?
デザインアンテナも設置位置や工夫1つで受信感度をあげる事が可能です。
現在、デザインアンテナを設置しており映りが悪くお悩みの方から、今後デザインアンテナの設置を検討されている方まで参考にしてみてくださいね。
ブースターを設置する
ブースターとは、受信した電波を増幅する機器になります。
受信した電波の品質が低い場合には、増幅させてもノイズが酷くなるといった悪影響につながる事もありますが受信してからテレビで視聴するまでの間に減衰してしまった電波を増幅させる事ができるのです。
特にギリギリの状態で、電波を受信していた場合などにはブースターを使用する事で安定したレベルになり快適に視聴する事が出来るのです。
下記の記事では、ブースターについて詳しく解説していますので参考にしてみてくださいね。
内臓ブースターは出力が弱い場合もあるのでご注意を!
デザインアンテナの中にはブースター内蔵型のタイプがあります。
ブースターを設置する必要がなく、メリットの様に感じると思いますが、内蔵型のブースターは外付けのブースターと比べて出力が低い傾向があります。
その為、ブースター内蔵型なのに映りが悪いなという事がありますが、そもそもの出力が弱いブースターではパワー不足という事もあるのです。
またブースターは、電波を増幅する便利な機器ではありますが、逆効果になってしまう事もあるので注意が必要です。特に電波塔から近くのご自宅の場合には、すでに受信できる電波が強い状態です。この様な状態にもかかわらずブースターを利用する事で電波が強くなりすぎてしまうのです。
テレビで受信する電波は、強すぎても弱すぎてもダメなのです。
ブースターを設置する事で、足りない電波を補う事が出来るのです。
特に、デザインアンテナの様な受信感度が悪いテレビアンテナの場合には必須の機材といって良いでしょう。
とはいえ、電波が足りているのにブースターを設置する必要はありません。
この様な判断は、電波を測定し最適な電波になる様な設計が必要なのです。
ブースターを設置する事を考えている方やデザインアンテナで映りが悪くお悩みの方は、アンテナレスキューまでご相談ください。現地調査でご自宅内で最適な受信環境の位置に設置工事を行います。
アンテナ設置工事以外にも映りが悪いといったお悩みも解決いたしますので、お気軽にご相談くださいね。
他のテレビアンテナも選択肢に入れておこう!
デザイン性が高いテレビアンテナはデザインアンテナのみではありません。屋根上に設置できるデザイン性の高いアンテナもあるので、電波の受信状況や周辺環境にあわせて最適なテレビアンテナを選択しましょう!
この記事では、デザインアンテナについて詳しく解説していますが、ご自宅の周辺環境や電波の受信状況を考えた場合に、デザインアンテナを取り付けできない場合もあります。
特に、受信状況に不安がある場合に無理にデザインアンテナを設置してしまうと、雨降りなどで電波減衰してしまう際などに頻繁にテレビ映りが悪くなってしまう事があるのです。
この様にならない為に、デザインアンテナ設置を諦める必要もあるのです。
そこで、幾つかデザインアンテナに置き換わる方法を紹介していきます。
3つほど紹介しますので参考にしてみてくださいね。
屋根裏に設置する事でご自宅の景観を損ねない
八木式アンテナもしくは、デザインアンテナを屋根裏に設置する方法です。
屋根裏に設置する為、ご自宅の景観を損ねる事はありません。
特に、八木式アンテナを屋根裏に設置した場合には受信力が強い状態で外観から見える事もなく非常に魅力的な方法の1つです。とはいえ、屋根の素材などが電波を通さない素材が使用されている場合には、屋根裏に設置する事はできないので気になっている方は、業者に相談してみるのが良いでしょう。
下記の記事では、屋根裏設置のメリット・デメリットなどを詳しく解説していますので参考にしてみてくださいね。
ユニコーンアンテナもデザイン性が高い!
ユニコーンアンテナとはデザインアンテナの1つです。
壁面アンテナとは異なるポール状の形状をしているのが特徴です。
幻想の生き物であるユニコーンの角の形状に似ている事からユニコーンアンテナと呼ばれています。
ユニコーンアンテナは、ポール型の形状の為、風などを受け流してしまうため災害に強く、屋根上などの高い場所に設置も可能です。
この様な事から、電波を最適な位置で受信しやすいのです。
下記の記事では、ユニコーンアンテナについて詳しく解説してますので参考にしてみてくださいね。
電波の悪いエリアでは無理はせず、八木式アンテナを設置しよう!
電波が悪いエリアでは、ご自宅内で最高のパフォーマンスが出来る八木式アンテナにするのが良いでしょう。
見た目の問題や、風などに弱い為に近年では不人気のテレビアンテナではありますが、受信性能・アンテナ価格・施工時間などの面から見てもベストなテレビアンテナである事は間違いありません。
特に電波が悪い地域では、高性能な八木式アンテナを屋根上設置がベストな選択なのです!
デザインアンテナが有名なので注目されがちですが、その他のアンテナでもカバー出来る様なアンテナや設置場所もあるのです。電波が強いエリアではお好きなテレビアンテナや設置場所を選んでも問題ないですが、電波が悪いエリアでは間違った選択をしてしまうと、テレビ映りで悩まされる事でしょう。
快適なテレビライフを送る為に、正しい選択を行う必要があるのです。
デザインアンテナ設置で一番重要なのは、ご自宅の電波の受信環境!
アンテナ設置を行う際には、ご自宅の電波の受信状況を加味して設置するアンテナを決める事が重要なのです!デザイン性や価格だけで決めてしまうと失敗してしまいます!
デザインアンテナを設置するうえで一番重要な点として、十分な電波を受信できるかです。
特にご自宅周りに大きな建物などがなくとも、電波塔までの距離が長ければ十分な電波を受信できない事もあるのです。
レベルチェッカー(電界強度計)で電波の強さを測定し最適な位置を見つけよう!
ご自宅の電波状況を正確に知る為には、レベルチェッカーなどの機材が必要です。
特に、ご自宅でアンテナ設置を検討している場所での正確な測定が必要になります。
屋根上にアンテナを設置していた際には、特に問題なかったご自宅でも2階の壁面辺りでは電波が弱いという事もあるのです。正確に把握しておく事で、最適なアンテナ選びから設置場所を考える事が出来るのです。
レベルチェッカー自体は、Amazonなどでも購入する事が可能ですが、設置工事を行う事を考えた場合には信頼のある業者に依頼するのが良いでしょう。
デザインアンテナの設置は、アンテナレスキューへお任せください!
ここまで紹介してきた様にデザインアンテナを設置する際には、色々と考えるべき点が多いのです。
受信感度が弱くなってしまう原因を1つずつ取り除いてあげる事で安定した視聴環境になるのです。
ご自宅の電波状況や、デザインアンテナの設置工事・アンテナ修理までアンテナレスキューにお任せください。
修理を中心に行っているので、映りが悪いや映らないといったトラブルは多く解決しております。
お見積り・ご相談・現地調査まで無料で行っておりますのでお気軽にご連絡くださいね。
デザインアンテナ設置ギャラリー
アンテナレスキューでデザインアンテナを設置した際の施工例です。
今後、デザインアンテナを設置したい方などは参考にしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
デザインアンテナと八木式アンテナの受信力は、あまり変わらないという点にビックリされた方も多いのではないでしょうか?
では、この記事でのポイントは次の3つです。
- 低い位置に設置する事が原因でデザインアンテナは受信感度が低くなります!
- アンテナ選びの際には「動作利得」を意識す
- 設置位置での電波測定は忘れずに!
以上がデザインアンテナの受信感度が低くなる理由と受信感度を高くする為のポイントです。
今後デザインアンテナを希望されている方などは、ご相談いただければ電波測定を行い最適な施工方法を提案いたしますのでアンテナレスキューまでご相談ください。
関東エリアのみとなりますが、24時間365日受け付けていますのでお気軽にご相談くださいね。