「急にテレビの映りが悪くなってしまった。」
「ここ最近、頻繁に映りが悪くなるな~。」
などの原因は、アンテナ関連の故障といった原因の他にも電波障害が原因かも知れません。そもそも、一般の方が電波障害でテレビ映りが悪くなっているなと判断をするのは難しいです。
電波障害とは、大雨などで電波の受信がうまくできない際などによく起こる現象です。電波障害が起きた際などには、テレビにはノイズが出るなどや音声が途切れるといった多くの表示不具合が発生します。
一般的に、テレビ映りが悪くなる原因はテレビアンテナなどの設備不良により起きる事がほとんどです。テレビの視聴に問題が出た際に、「電波障害が原因か?」または「単なる故障が原因か?」などハッキリと判断する為に、こちらの記事では電波障害の調査方法から対処法までを紹介していきます。
テレビの映りが悪くなって早急に修理・工事してほしいという方は下記の番号にお電話いただけましたら、迅速に対応いたします。関東エリア・東海エリアのみの対応となりますが、「現地調査」「お見積り」「ご相談」など施工前の作業は無料で対応していますので、お気軽にご連絡ください。
では、電波障害とは何なのか?から詳しく解説していきます。
電波障害とはなんなのか?
電波障害とは、電波の障害が発生した際や電波により機器が誤作動を起こしている状態です。
電波障害には、大きく分けて2つあり「電波の受信が正常にできていない。」または「電波により機器が誤作動を起こしている。」の2種類になります。
電波を発信している側の機器については、技術基準が設けられている事から誤作動につながる様なケースは多くありません。その為、電波障害が発生する際の多くの原因は電波の受信がうまくいかないといったケースが多いです。
電波障害が起きた際には、どの様な症状がでるのか?
地デジ移行前までは、アナログ放送が主流でしたので、頻繁に影響を受けやすく画質が悪くなるや音声にノイズが入る、砂嵐になって一切映らなくなってしまうといったケースが多く起きていました。
ですが、現在はデジタル放送に移行しており、デジタル放送時の電波障害時の不具合は次の3つが起こりやすいです。
テレビが真っ暗になり視聴できない状態になる
電波障害が起きた際には、通常の視聴ができない状態になり「E202」などのエラーコードが表示される様になります。「E202」とは、電波のエラーコードです。
「信号が受信できません。ケーブル入力などを確認してください。(E202)」
などのエラーコードが表示されます。
現在、テレビ電波を受信できていない状態にあるという事を意味しています。
テレビ画面にブロックノイズなどが発生
電波障害が発生した際は、ブロックノイズが発生するケースがあります。
ブロックノイズとは、四角いブロック状のノイズがテレビ画面全体に表示されます。モザイクが出てしまったり音声が途切れてしまったりと通常通り受信できていない為、表示や音声に影響を及ぼしている状態です。
地デジで起きるノイズのほとんどは、このブロックノイズになります。
テレビ画面がフリーズしてしまった
電波障害時に、テレビ画面が突然フリーズしてしまうケースがあります。字面の通り、視聴している画面が停止した状態となり視聴できない状態になります。
ほとんどの場合は、「E202」や「ブロックノイズ」などが発生しますが、受信レベル不足で画面がフリーズしてしまうケースがあります。
以上が地デジでの電波障害時の症状になります。
また、この様な一般的な電波障害以外にも近年増えている電波障害があります。
「700MHz電波障害」というのですが、こちらもあわせて紹介していきたいと思います。
近年多くなっている700MHz電波障害とは?
電波障害といっても種類があり、最近増えている電波障害の1つが「700MHz電波障害」になります。
「700MHz電波障害」は、スマートフォンの利用者が増えた事で発生している電波障害です。どういう事かというと、2011年にアナログ放送が終了し、それまで使われていた周波数に空きがでました。
その空いた枠を、携帯電話の周波数帯として利用できる様に再編されました。テレビアンテナを設置されているご家庭であれば、多くがブースターという機器を使用しています。
ブースターとは、電波の増幅器を指します。携帯基地局のお近くの建物などは、電波増幅器であるブースターがスマートフォンの電波や地デジの電波の2つから干渉をうけてしまう為、放送を正常に受信できなくなってしまうのです。
この携帯電波で使用している周波数が「700MHz帯」などから、「700MHz電波障害」と呼ばれているのです。
700MHz電波障害の対処法は?
700MHz電波障害の対処法もあります。
先程、お伝えした様にブースターが電波の干渉を受けてしまう事で発生する電波障害の為。
電波障害を受け辛いブースターを使用する事で、700MHz電波障害の影響を少なくする事が可能です。
DHマーク710(デジタルハイビジョン受信マーク710)
こちらの記載があるブースターを使用する事で、700MHz電波障害は軽減されます。
新しくアンテナを変更される際などは、業者の方に伝えてみると良いでしょう。
如何でしょうか?
テレビ映りが悪くなってしまっている症状に該当する際は電波障害の可能性があります。
「E202」などが表示されているといった際には、次の記事などを参考にしてみると良いでしょう。
では、ここからは何故電波障害がおきるのか原因を説明していきます。
電波障害が起きる原因と対処法は?
ここまで電波障害時に起きる症状をお伝えしてきましたが、何故電波障害は起きるのでしょうか?
今や生活をするうえで携帯からテレビなど電波は、なくてはならない存在です。
必要性などを考慮して政府なども電波障害対策には積極的に取り組んでいますが、それでも完全に電波障害によるトラブルを回避できてはいないのです。
そんな電波障害ですが、いったい何故発生してしまうのか?大きく分けて次の3つの理由を解説していきます。
- 大きな建物などで電波が届かない状態
- 近くで強い電波が発生している
- 台風や大雨などの自然災害
この様な原因があります。まず、大きな建物による電波障害から解説していきます。
大きな建物など障害物がある場合の電波障害
放送局からのテレビ電波は基本的には直進しています。その為、放送局とご自宅の間に大きな建物などが建築された場合などは、急にテレビ視聴に問題が出る場合があるのです。
この様な現象を「遮蔽障害(しゃへいしょうがい)」と呼びます。この様な障害がある際には、電波を遮蔽してしまう以外にも、建物が電波を反射してしまうという事もあるのです。
電波は直進するとお伝えしましたが、回り込む性質も持ち合わせている為、遠くにある建物には影響を受け辛いのですが、近くに大きな建物が出来た場合などは、回り込んだ電波と、直進した電波、反射した電波などが時間差で届く事になります。その場合、正常に受信する事が出来なくなり電波障害につながる事があるのです。
近くに高層マンションなどが建設された際などに、映りが悪くなるといった場合は「遮蔽障害(しゃへいしょうがい)」が原因でしょう。この他にも、飛行機やクレーン車などが反射障害を起こす事があります。
建物による電波障害が起きた際には、「民放709条:原因者負担の原則」に基づき建築主側が対策するのが基本となります。住んでいる地域の自治体に相談を行い電波障害の被害を受けている管理組合と建築主側で改善方法や費用負担などを話合いを行うのです。
対策施設のデジタル放送対応に係る改修に要する費用負担については、当事者間協議を通じて合理的に決定されることが望ましく、対策施設の維持管理責任やデジタル放送を個別アンテナにより直接受信する世帯との公平性の確保等を踏まえ、当事者双方が応分の負担をすることが妥当と考えられる。
引用元:https://www.soumu.go.jp/soutsu/kyushu/bc/file/tosijusin-hiyouhutan.pdf
この場合の対象法とは、次の2つの電波障害対策を行う事が多いです。
- 共同アンテナを設置する
- ケーブルテレビの線を引く
それぞれ、どの様な内容なのか詳しく見ていきましょう。
共同アンテナを設置する場合
共同アンテナは、原因になった建物の屋上に共同アンテナを設置し、そこから電波障害が発生しているご自宅までアンテナケーブルを引くといったものです。
共同アンテナ自体はシッカリと受信している為、アンテナケーブルから受信をする事が出来るのです。最初の工事の際は、建築主と折半し修理や修繕が必要な際には各ご家庭で負担するといった形式です。
ケーブルテレビの線を引く場合
ケーブルテレビの線を引く事ができるのは、近隣にケーブルテレビ線がある場合に限られます。
この様な地域では、ケーブルテレビ線から電波障害があるご家庭のテレビ線に配線しテレビを視聴するといっったものです。
こういったケースでは、建築主が初期費用を負担します。その後の電波障害対応は、ケーブルテレビ局が対応する形となります。ケーブルテレビの専門チャンネルなどは、各ご家庭が個別に契約し視聴できる様になりますので覚えておきましょう。
近くで強い電波が発生している
電波と電波が干渉する事で電波障害が発生する場合があります。
強い電波の発信源では、同じ周波数の電波以外にも広い周波数の電波に影響を与えるケースがあります。この様な事から無断で開設された違法無線局などはもちろんのこと、アマチュア無線局などであってもテレビの視聴に影響がでる事があるのです。
特に、影響が大きく出てしまうのが「送電線の故障による電波障害」になります。電波と電気は、全く違う様に感じますが、実際は密接な関係にあるのです。発電所などのケーブルが経年劣化や故障などでショートした場合など、放電された電気が強い電波を発信する事があるのです。
この際に、強い電波が発生した場合などはテレビの放送局なども大きな影響を受ける為、電波障害につながる事があるのです。
こういった場合の対処法は、次の3つが対処法となります。
- ①総合通信局やNHKに調査委を依頼する
- ②アンテナ業者もしくはケーブルテレビ会社に調査依頼
- ③電気会社に調査依頼
になります。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
総合通信局やNHKに調査委を依頼する場合
アマチュア無線や違法無線局が受信する電波に干渉している場合には、総合通信局やNHKに依頼してみてください。局員が無線の発信元に掛け合い、電波障害を解消するために動いてくれます。
アンテナ業者もしくはケーブルテレビ会社に調査依頼する場合
乗り物などの無線電波や、電波塔、携帯電話といったものが影響を受けている場合には、基本的に一時的な現象としてスグに解決する場合がほとんどです。
ですが、飛行機の航路に設定されている場合などは、慢性的に電波が干渉される場合があります。この様な場合は、被害が深刻です。
基本的には、総合通信局などに依頼する事になりますが、地域外だと対処してもらえないといった場合があります。対処してもらえない場合などは、アンテナ設置のご家庭ですと、アンテナ業者へ。ケーブルテレビにご加入の方は、ケーブルテレビ局へ依頼する事になります。
アンテナ設置のご家庭の場合などは、アンテナの向きを変えるや現状より受信力があるテレビアンテナを取り付けしテレビのみの電波を拾う様に調整しましょう。
電気会社に調査依頼する場合
あまり多い例ではありませんが、送電線が原因の場合などは管理している電気会社に連絡し調査してもらうのが良いでしょう。
台風や大雨などの自然災害
台風や大雨などの影響で電波障害につながるケースは非常に多いです。
台風の際などは、風と一緒に雨も降る事がほとんどです。この雨の水滴が、電波を吸収してしまうといった特徴があります。その為、強い雨などでは多くの電波が吸収されてしまう事から電波障害につなる事があります。
雨などので電波障害で特に影響を受けやすいのがBS/CSアンテナです。BS/CSで使用されている周波数帯の電波は、特に吸収されやすい特徴があり、台風や大雨といった状況の際には、全く電波を受信できなくなるといった事もあります。
地デジで使用されている周波数も少なからず影響がある為、もともと電波が弱い地域や電波が不安定な状況ですと、雨などの影響で映らないやノイズが発生してしまいます。特に、地デジの場合などには、一定の電波を受信できないと全く映らなくなってしまう為、異常に気付きづらいのです。
台風や大雨などの自然災害時の対処法
基本的には、台風時や大雨時に電波障害が起きた際には待つといった事しか出来ません。
台風が過ぎ去るか、雨が止むなどで自然と改善するでしょう。
台風や大雨が終わっても改善されない場合
この様なケースの際は、自然災害が発生した際にアンテナ機器が故障している可能性があります。
本来、台風などが過ぎ去った後には自然に改善される為、アンテナ故障の可能性があるのでアンテナ業者などに、点検・調査などに来てもらうのが良いでしょう。
この様に電波障害の原因は様々です。
電波障害でテレビの視聴トラブルが発生した場合は、受信電波のチェックなど専門的な調査が必要です。アンテナレスキューでは、シッカリ電波が届いているかの調査から工事まで対応しています。電波障害が発生した移行、映りが悪くなってしまったなどの際は、お気軽のご相談ください。
電波障害以外の可能性は?確認しておきたい6項目
この記事を読んでいただいた方は、電波障害とはなにか?という事や、電波障害の原因など分かっていただけたと思います。
「テレビ映りが悪いけど電波障害が原因なの?」
「近所の家では、普通に視聴できてるみたい…。」
この様な事でお悩みの方もいると思います。
テレビ映りが悪くなるのは、電波障害以外にも多くの原因もあるので事前に問題がないか次の6項目は確認してみましょう。テレビ放送のデジタル化によって電波障害は減りましたので、他の原因も疑ってみると良いでしょう。
テレビ側の確認点として次の4つを確認しておきましょう。
- ①ケーブルの緩みや抜けはないか?
- ②配線の接続ミスはないか?
- ③テレビやテレビ周りの機器に故障はないか?
- ④B-CASカードは正確に挿入されているか?
こちらの項目はシッカリと確認しておきましょう。
下記の記事でも、テレビが映らない場合の対処法を詳しく解説していますので参考にしてみてくださいね。
テレビアンテナを設置されているご家庭では、次の2つは確認してみましょう。
- ①テレビアンテナやアンテナ周りに劣化はないか?
- ②テレビアンテナの向きは正しいか?
テレビアンテナは、10年程度が寿命となります。
機器が劣化しているや故障している事で電波受信に問題が出る事があります。その様なケースもあるので錆びつきなどの劣化がないか?また、テレビアンテナの向きが正しいか?など確認してみましょう。実際にテレビ映りに影響がでる場合の大多数はテレビアンテナなどの故障が原因です。
下記の記事でも、アンテナに寿命から方向設定まで解説していますので参考にしてみてくださいね。
色々と確認したけど、原因が分からないけどテレビが映らなくて困っているという方は、アンテナレスキューまでご気軽にご相談ください。
電波測定を行い何が原因か?また、どの様な対処法が必要か?最適な提案をいたします。
ご相談・ご依頼の場合には、メール・電話の方からご連絡ください。
まとめ
如何でしたでしょうか?
電波障害の際の原因や、対処法をお伝えしました。
この記事のポイントは次の4つです。
- 建物や雨の影響により電波障害は発生する
- 電波障害が疑われる際には、調査にきてもらう
- 映りが悪くなった際には、事前確認を行う
- テレビ映りが悪くなった際の原因はアンテナ故障が多い
以上になります。
この記事を読んでも原因がハッキリしない時には、プロの方に調査を行ってもらうのがベストな判断です。ケーブルテレビで視聴されているご家庭の方は、ケーブルテレビ局へアンテナ設置の方は、アンテナ業者へ。
関東エリア・東海エリアにお住まいの方であればアンテナレスキューが迅速に調査にお伺いします。
施工前の「調査・見積り・相談」は無料で対応していますので、お気軽にご相談ください。